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校訓・校是
校 訓 |
校 是 |
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校是について
本校には,校訓制定の前後から唱えられてきた校是があります。
一つ目は「師弟同行」。
仏道で用いられる言葉です。
学校教育においても,学業をはじめ,教師と生徒が心を同じくして学び合い励まし合いながら道を追い求める…という姿を示すスローガンと言えます。
二つ目は「文武不岐」。
今から遡ること約200年前,水戸藩9代藩主徳川斉昭が,藩校「弘道館」を建てます。その建学の理念を記した『弘道館記』の中で唱えられているスローガンの一つが「文武不岐」です。
斉昭は,1800年に生まれ,24歳のとき,当時水戸藩領だった北茨城の大津浜沖にイギリス人が船で現れ,上陸する事件が発生。こうした時代背景の中,29歳で藩主となり,外国の文物から学ぶことと国防の必要性を提唱します。
そして,藩政改革を進める中,中国でアヘン戦争が起こる1840年に,国の危機に備えるため,天下にさきがけて,人材育成のための弘道館の建設を開始し,1841年8月1日に開校します。
藩財政が困窮する中,重臣の屋敷を移転させてまで建設を断行し,その後,拡張を経た1857年5月9日の本開館時の規模は国内最大でした。改革と教育に対する斉昭の並々ならぬ熱意と決意がしのばれます。
このように,文武不岐は,国難と言える社会情勢の中で生まれました。
文武岐れず…学問と心身の鍛錬とは別物ではない,という意味です。
斉昭の心は,危機に備えよ,環境の変化に適応せよ,そのために,自らをアップデートせよ,ということだったであろうことは,想像に難くありません。
伝統に固執して,古いままでよかったなら,斉昭は学校など作らず,また,文武不岐も生まれなかったでしょう。伝統は守るだけのものではなく,創るもの。
これらの意味を込めて,本校は,師弟同行で,「文武不岐」を体現する,自らをアップデートできる,人間力豊かな人材育成を目指します。